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昔話

和歌山県にお侍さんがいました
その人の兄がけんかをして・・
刀を
刀の鯉口を
鯉口というのは
セーフティロックで
それを切って刀を抜いてしまいました
いや
斬ってはいないんだけど

ただそれだけで当時は御家断絶の罪らしいんですって
んで困った一族は家族会議を開いて

喧嘩をして刀を抜いたのは長男だったのね
それで次男がやりましたということにして
次男は脱藩をして旅に出ました

次男は西へ向かってテクテクテクテク
テクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテク




テクテクテクテク

脱藩というのはさらに罪なので
見つかったら殺されちゃうらしいので
次男も怖かったんでしょうね、たぶん

とある村にたどり着いた次男は
子供の泣き声を聞きました

民家から聞こえてきたその声は
腹痛で泣き喚くガキですた

次男は印籠に薬を持っていて
それをあげたら治りました

単純だ

薬の作り方も知っていた次男は
その村にいついちゃいました

そして平成

ネットで見たら、一族は和歌山で医者やら弁護士やら建設会社やらで
元気に暮らしているらしいし


次男の子孫も繁栄しています。
俺以外は!
by antoro | 2011-05-11 02:05 | 生活


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